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2026/09/21
日々

「やる気が出たら勉強する」では、成績はなかなか上がらない

「やる気が出たら勉強する」

この考え方だと、勉強はなかなか続きません。

保護者の方から、

「うちの子、本当にやる気がなくて」

「本人がもう少しやる気になってくれたら」

という話をよく聞きます。

でも私は、最初からやる気のある子ばかりではないと思っています。

むしろ順番は逆です。

やる気が出る

勉強する

成績が上がる

ではなく、

まず勉強する

少し分かるようになる

解ける問題が増える

少しずつ結果に表れる

「もう少しやってみよう」と思える

勉強を続けられる

こちらの順番です。

最初は面倒でもいいんです。

「勉強したくないな」と思いながらでも、まずやってみる。

昨日まで分からなかった問題が解ける。

授業中に先生の説明が少し分かるようになる。

小テストでいつもより点が取れる。

定期テストで10点上がる。

そういう小さな変化が出てきて初めて、

「やったらできるかもしれない」

という感覚が生まれます。

その感覚があるから、次の勉強を続けやすくなる。

つまり、やる気は勉強を始めるために必要なものというより、勉強を続けた結果として後からついてくることも多いのです。

ところが、ここで保護者の方がやってしまいがちなのが、

「本人がやる気になるまで待つ」

ことです。

テストの結果が悪かった。

「次は頑張りや」

子どもも、

「分かった。次は頑張る」

と言う。

そのときは本人も本当にそう思っています。

でも、数日経つ。

学校から帰ったらスマホ。

YouTube。

ゲーム。

連休になったら、

「せっかくの休みやし」

と遊びに行く。

まだテストまで時間があるので、親もそれほど言わない。

そしてテストが近づいてくると、

「あんた勉強してるの?」

「もうすぐテストやで!」

「ずっとスマホ触ってるやん!」

「前のテストのとき、次は頑張るって言ったやろ!」

ここから急に「勉強しなさい」が始まります。

子どもも数日間は勉強する。

でも、短期間で急にやったからといって、簡単に結果は出ません。

そしてテストが返ってくる。

思ったほど上がっていない。

すると、

「やっぱりやる気がない」

「もっと本人がやる気にならないと」

となる。

そして、また次のテストまで同じことを繰り返す。

でも、このサイクルを続けている限り、なかなか状況は変わりません。

なぜなら、「やる気が出るのを待ってから勉強させよう」としているからです。

必要なのは逆です。

やる気がなくても、まず勉強を続けること。

そのためには、本人の気持ちだけに任せない環境が必要です。

「ちゃんと勉強しなさい」ではなく、

いつまでに、何を、どれだけやるのか。

そこまで決める。

例えば、

「日曜日までに数学の問題集を10ページ進める」

「今日は英単語20個と数学4ページ」

というように、具体的にする。

そして、勉強を邪魔するものから離れる。

スマホを横に置いたまま、

「スマホを触らず集中しなさい」

ではありません。

勉強する時間は、そもそもスマホを触れない状態にする。

家で集中できないのであれば、場所を変える。

図書館でも、自習室でも、塾でもいい。

周りがスマホを触って遊んでいる環境ではなく、周りが当たり前のように勉強している環境に身を置く。

大人でも同じです。

やりたくないことを、毎日自分の意志だけで続けるのは難しい。

子どもだけに、

「自分からやる気を出して、誘惑に負けず、毎日勉強しなさい」

と求めても、なかなかうまくいきません。

だから、やる気に頼るのではなく、環境で続ける。

そして、ここでもう一つ大切なことがあります。

勉強を始めたからといって、翌日すぐに成績が上がるわけではありません。

最初に出てくる変化は、もっと小さなものです。

「あ、この問題分かる」

「前より計算が速くなった」

「学校の授業が少し分かる」

「前に間違えた問題が今日はできた」

こうした変化が積み重なって、そのあとにテストの点数として表れてきます。

だからこそ、結果が出るところまで続ける必要があります。

そこまで続けられず、

「やっぱりやる気がない」

とやめてしまえば、本人はいつまでたっても「勉強したらできるようになる」という経験ができません。

反対に、一度でも、

勉強を続けた

分かるようになった

点数が上がった

という経験ができると、子どもの感覚は変わります。

「勉強しなさい」と言われるからやるのではなく、

「やればできるようになる」

と本人が分かり始めるからです。

そこで初めて、勉強を続ける力が生まれてきます。

ですから、保護者の方に見てほしいのは、

「この子にはやる気があるか、ないか」ではありません。

見るべきなのは、

「結果が出始めるところまで、勉強を続けられる環境になっているか」

です。

テスト前だけ怒る。

数日だけ勉強させる。

結果が出ない。

「やる気がない」と言う。

また次のテスト前に怒る。

この繰り返しでは、なかなか変わりません。

やる気を待つのではなく、まず続けさせる。

続けるから分かる。

分かるからできる。

できるから結果が出る。

結果が出るから、「もう少しやってみよう」と思える。

そして、その気持ちが次の継続につながっていく。

やる気が先ではありません。

まず行動すること。

そして、その行動を結果が見え始めるところまで続けられる環境をつくること。

この順番に1日でも早く気づけるかどうかで、その後の勉強は大きく変わると思っています。

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