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ブログ/お知らせ

2026/09/15
日々

子どもの「今」は、あとから取り戻せない

神戸で中学生を長く見ていると、毎年いろいろな子が高校へ進学していきます。

その中で感じるのは、高校に合格することより、その高校に入ってからの3年間の方がずっと長いということです。

中学1年生の1年間。
中学2年生の1年間。
中学3年生の1年間。

大人からすれば「まだ中学生」と思うかもしれません。

でも、この時期に、

分からないことを考える。
嫌なことでも少し頑張る。
できなかったことができるようになる。
努力したら結果が変わる。

そういう経験をすることには、テストの点数以上の意味があると思っています。

高校に入れば、中学までの勉強がリセットされるわけではない

高校受験になると、どうしても、

「どこなら受かるか」

という話が中心になります。

でも、本当に考えてほしいのは、

「その高校に入ってから、授業についていけるか」

です。

高校の数学も英語も、中学校で習ったことの続きです。

中学校の内容が分からないまま高校に入って、突然高校の勉強だけ分かるようになるわけではありません。

神戸市内の高校でも、入試の段階から基礎学力を重視している学校があります。

例えば兵庫県立北神戸総合高校は、入試で確認する力として、はっきりと**「基礎的な学力」**を挙げています。推薦入試でも調査書の教科評定を評価に使っています。

兵庫県教育委員会も、高校選びについて「学びたいことが学べる高校を選ぶ」ことを掲げています。

高校は、ただ「入れてもらう場所」ではありません。

入ってから毎日授業を受け、テストを受け、3年間を過ごす場所です。

授業がほとんど分からない3年間と、

「分かる」「頑張ればできる」と感じながら過ごす3年間。

同じ高校生活でも、大きく違うと思います。

将来、「やりたい」と思ったときのために

私は、勉強ができれば幸せになれるとは思っていません。

偏差値の高い高校や大学へ行けば幸せになる、とも思いません。

でも、

将来、子どもが何かをやりたいと思ったときに、選べる状態にはしておいてあげたい。

高校を選ぶ。
大学や専門学校を選ぶ。
資格を取る。
仕事を選ぶ。

中学生のときに将来の夢が決まっていなくても構いません。

むしろ決まっていないからこそ、今の段階で選択肢を減らす必要はないと思います。

最近の「高校無償化」を見て思うこと

2026年度から高校授業料への支援は大きく拡充されました。所得制限も撤廃され、兵庫県でも私立高校の授業料支援が行われています。

家計の負担が軽くなるのは、とても良いことです。

塾だってお金がかかります。

自分で勉強できる子なら、私は塾に行く必要はないと思っています。

ただ、

「高校には行ける。授業料も支援される。だったら今はそれほど勉強しなくてもいい」

となってしまうのであれば、それは少し違うと思います。

大事なのは、塾に行くかどうかではありません。

子どもの今の時間をどう使うかです。

お金は、あとから取り戻すことができます。

でも、中学1年生の1年間も、中学2年生の1年間も、中学3年生の1年間も、一度しかありません。

授業料への支援が増えても、子どもの「今」の価値まで安くなるわけではありません。

何年か先に子どもが、

「これをやってみたい」

と思ったときに、

「じゃあ、やってみよう」

と言えるだけの選択肢を残しておく。

そのためにも、中学生の今の勉強は大切だと思っています。

何もしないまま過ぎてしまう時間こそ、一番もったいない。

私はそう思います。

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