2026/07/10
そのほか
小中学生への影響は? 2028年度から中学校に「情報科」新設へ
中学校に「情報・技術科」が新設へ
国語や数学の授業が減る?今の小学何年生から関係するのか
中学校の授業が、これから大きく変わる可能性があります。
現在、国は、中学校に新しく「情報・技術科」という教科をつくる方向で話し合いを進めています。
パソコンの使い方やプログラミング、インターネットや生成AIとの付き合い方などを学ぶ教科です。
情報について学ぶこと自体は、これからの子どもたちに必要です。
しかし、保護者の方にとって気になるのは、
「情報の授業が増える分、国語や数学の授業はどうなるのか」
という点ではないでしょうか。
学校の授業全体は増やさない方針
現在の案では、情報の授業を増やしても、学校で受ける授業の合計時間は、基本的に増やさない方針です。
子どもたちが学校にいる時間を、毎日さらに長くするわけではありません。
そうなると、情報の授業を増やすためには、ほかの教科の授業を減らして、時間をつくらなければなりません。
どの教科を何時間減らすかは、まだ正式には決まっていません。
ただし、国語、算数・数学、英語、理科、社会など、もともと授業数の多い教科から、少しずつ時間を出すことが考えられています。
国語や数学の授業が減る可能性がある
つまり、今後は、国語や数学の授業が減る可能性があります。
「少し減るだけなら、それほど影響はないのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、現在でも学校の授業は、決してゆっくりではありません。
学ぶ内容が多いため、単元によっては、短い期間で次々と授業が進んでいきます。
そこから国語や数学の授業がさらに減ると、これまで以上に学校の授業スピードが速くなる可能性があります。
## 授業についていけなくなる子が増える心配
例えば、数学では、新しい計算方法を教えてもらったあと、本来であれば、何問も練習して身につける必要があります。
ところが授業時間が減ると、
「先生の説明を聞く」
「少し問題を解く」
「すぐに次の内容へ進む」
という授業になりやすくなります。
一度の説明で理解できる子は、問題なく進めるかもしれません。
しかし、
* 計算に時間がかかる子
* 一度では理解できない子
* 前の学年の内容が十分に身についていない子
* 質問するのが苦手な子
にとっては、今まで以上に厳しくなる可能性があります。
一つの単元が分からないまま次へ進み、その次の単元も分からなくなるということが起こりやすくなります。
その結果、**学校の授業についていけなくなる子どもの割合が、今より高くなる可能性があります。**
国語も「読む時間」「書く時間」が減る可能性
国語も同じです。
国語は、先生の説明を聞くだけで力がつく教科ではありません。
文章をゆっくり読み、
「なぜ、この答えになるのか」
を考え、自分の言葉で書く練習が必要です。
授業時間が減ると、文章をじっくり読む時間や、記述問題の答えを考える時間が取りにくくなる可能性があります。
漢字、文法、説明文、小説、古文、作文など、国語で学ぶ内容はたくさんあります。
限られた時間で同じような内容を学ぶのであれば、授業の進み方は速くならざるを得ません。
情報を学ぶためにも、国語と数学が必要
情報の授業では、インターネットで調べたり、表やグラフを見たり、自分の考えをまとめたりします。
しかし、そのためには国語と数学の力が必要です。
文章を正しく読むには、国語の読解力が必要です。
数字やグラフを正しく理解するには、算数・数学の力が必要です。
生成AIが出した答えが正しいかを考えるためにも、文章を読み、自分で判断する力が欠かせません。
情報の授業を増やす一方で、その土台になる国語や数学の時間を減らして大丈夫なのかという心配は残ります。
今の小学何年生から関係するのか
2028年4月には、現在の小学6年生は中学2年生になります。
現在の小学5年生は中学1年生になります。
そのため、2028年度から一部の学校で新しい授業が先に始まった場合、
現在の小学5年生と小学6年生が、中学生として影響を受ける可能性があります。
ただし、2028年度から全国すべての中学校で一斉に始まると決まったわけではありません。
一部の学校で先に取り入れる形になる可能性があります。
2030年4月には、現在の小学3年生が中学1年生になります。
そのため、予定どおり2030年度から中学校で本格的に始まる場合、**現在の小学3年生以下の子どもは、特に関係が深い世代**になります。
現在の小学4年生は、制度が変わっていく途中で中学生になる可能性があります。
整理すると、現在の小学5年生と小学6年生は、一部の学校で早く始まれば影響を受ける可能性があります。
現在の小学4年生は、制度が移り変わる時期に中学生になる可能性があります。
現在の小学3年生以下は、新しい制度の中で中学校生活を送る可能性が高い世代です。
まだ正式決定前のため、開始時期や内容が変わる可能性はあります。
小学生にも関係があります
情報教育は、中学生だけの話ではありません。
小学校でも、情報に関する学習を増やすことが検討されています。
ただし、小学校に「情報科」という新しい教科をつくるのではなく、総合的な学習の時間などを使って学ぶ案が中心です。
小学生の段階から、パソコンで文字を入力したり、インターネットで調べたり、情報が正しいか考えたり、自分の考えをまとめたりする学習が、今より増える可能性があります。
## 学校だけで分かるようになるとは限らない
新しい教科が増えると、子どもたちが学ばなければならないことも増えます。
一方で、国語や数学などの授業が減れば、学校で繰り返し練習する時間は少なくなる可能性があります。
授業を聞いただけで理解できる子と、何度か説明や練習が必要な子との差は、今まで以上に広がるかもしれません。
特に注意したいのは、子どもが、
「何となく分からない」
という状態のまま授業が進んでしまうことです。
テストで大きく点数が下がってから、初めて理解できていなかったことに気づく場合もあります。
今後はこれまで以上に、学校で何を習っているか、宿題を自分で解けているか、前の単元を理解できているか、分からないまま次へ進んでいないかを、早めに確認することが大切になります。
まとめ
中学校では、新しく「情報・技術科」をつくることが検討されています。
情報を正しく使う力は、これからの社会で必要です。
しかし、学校全体の授業数を増やさずに情報の授業を増やす場合、国語や数学などの授業が減る可能性があります。
国語や数学の授業が減れば、同じ内容を今までより短い時間で進めることになるかもしれません。
その場合、
学校の授業スピードが今まで以上に速くなり、授業についていけなくなる子どもが増える可能性があります。
2026年7月現在では、特に小学5年生と小学6年生は、先に始まる学校があれば影響を受ける可能性があります。
現在の小学3年生以下は、中学校で新しい制度が本格的に始まる可能性が高い世代です。
まだ、どの教科を何時間減らすのかは決まっていません。
今後、国語や数学の授業数、学ぶ内容、高校入試への影響など、具体的な発表を注意して確認する必要があります。
大開塾でも、今後の発表を確認しながら、子どもたちの学習にどのような影響があるのかをお伝えしていきます。





